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[ハワイ辞典ニュース]  2008年04月15日
皆様こんにちは




三寒四温の日本から、摂氏26度のハワイに逆戻りしてきました。

ご報告が一週間遅れてしまいましたが、まずは、先週お会い致しました関西、そして、関東の皆様、有意義なお時間をどうもありがとうございました。 とても実のある打ち合わせができまして、嬉しく思っております。



また、いつもの、居酒屋交流会ご参加の皆々様。 私にとっては皆様とお会いすると、なぜか、心のフルサトに来た感じがどうしても、いつもしてしまいます。。  

そんな五感に触れる皆々様のためにも、私もこれから一層、切磋琢磨して、頑張っていきますので、今後とも、応援宜しくお願いいたします!








さて、今回も、前々回に引き続き、小林護、が独断で選んだ、日米、比較文化論を論じてみたいと思います。




今回のテーマは、「会社組織のあり方」 という点についてコメントしてみたいと思います。

私も一時期、サラリーマンをしていましたので、会社組織というと、、、何か、こう・・・日本人的なムラ社会をどうしても、連想してしまいますが、、、





まずは、皆さん? 

唐突ですが、








「社長!」











と呼ばれるのは好きですか?

といきなりアホな質問から入ってしまいました。が、

私は就職するまで、(いや、してからも、暫くの間は・・・)、そんな、会社組織で一番「えらい人」は「社長」だと漠然と思っていた時期がありました。




さて、その社長の仕事、そして、定義ですが、要は、会社の方針を決めたり、売り上げを伸ばすために、取締役の代表として、、株主総会、取締役会を開催し、要するに、「がんばることを誓う」こと。 

そして、その「誓約書」に代表として「サインすること」が、主な仕事。 のはずです。





ここで



「の、はず」



です。





と書いたのは、こちら(アメリカ)側からその様子を眺めてみると、、、ちょっとその様子が奇異に映ることが、少なくないからです。




因みに、こちらでは、日本的な「(代表取締役)社長」という肩書き→つまりPresidentという表現方法は最近では、あまり見られません。




こちらの主流は

Managing director





CEO
(Chief executive officer)




といった表現方法が一般的のようです。




私が、ここで、ポイントにしたい「奇異」な光景に映っている・・・瞬間、とはそんな、「呼び方云々」といったことではなく、


もっと別の話なのです・・・


それでは一体どんなときなのでしょうか? 



結論から申しあげましょう。



ほとんどのケースでは、

「就任してから退任するまでずっと」、日本の社長はこちらからするいと、大変、奇異な目で見られている。




という点です。





つまり、瞬間的に奇異に映るのではなく、社長が社長でいる間、ずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜と。。。。「奇異」に映っている。といえそうなのです。







と、書きますと、ついに小林の変人振りもアテにならなくなってきた。



とか、


何を大げさなことをぬかしやがって! このアメリカカブレが!



といった、罵声が飛んできそうですが・・・(^^;

一応、最後まで、お付き合い下さい。









なぜ、奇異なのか?


小林護流、解釈をしますと、

答えから申しあげますと、







日本の社長(オーナー社長ではなく、サラリーマン社長さんのケース)では、一部の例外を除いて、会社の業績が上がろうが、下がろうが、ほとんどのケースで、関係なく、一応、任期まで、社長さんを続けられている。





ように私には、見えるからです。





といいますか、そこそこの大企業を除いては、その任期さえも社長がテキトーに決めている感がある。。とさえおもえます。


私はいまだかつて、日本の企業で、自分が社長をしている会社の株価が下がったから、任期中でも、「責任を取って、社長を辞めます」といった話



を聞いたことがありません。

また、任期中に、業績が悪化したから、社長がクビになった。という話も日本ではほとんど、聞きません。




また、株主も自分が投資している会社の株価が下がったから、社長を変えるべきだ!という運動(株主総会)をする。というのを聞いたことがありません


→日本の株主総会の運動は別の意味で、欧米とは違った意味で激しい運動をしているようですが、、これまた、奇異な面もあるようですが・・・・そのあたりの話は今回は割愛するとして、、






こちらでは、

株式会社とは、

一言でいうと、





株主から投資されることによって、成り立っている会社であって、



投資家という人々は資金を運用するために、会社に投資し、オーナー権を持ち、社長(厳密にいうと、取締役会)が投資家から預かったお金をどのように使おうか、そして、使ったか、そして、使った結果、どのように、売り上げ、そして、利益が増えたか→そして、究極をいうと、どれだけ、投資した先の株価があがったか?




というのが投資家(お金を出す人々)のポイントで、


逆もしかりで、


株価が下がるようなら、投資家は、そんな会社には投資はしないでしょうし、また投資した先の会社の株を結果的に、下げるよな社長であれば、結論的に、無能とみなされても、しょうがないでしょう。


それなら、最初から、株価を上げることができるようなノウハウをもった、活きのいい、取締役(そして代表)を選出する。→どこからか引っ張ってくる。


というのが、こちらの一般的な発想です。







が、日本の場合、投資家から預かったお金は、、、



はっきり云いましょう。

預かったお金ではなく、

「もらったお金」?とでも、勘違いしているのではないか??



例えば、


株価が下がろうが、上がろうが、関係なく、まるで、中世のFeudalシステムのように、「引退」するまで、悠然としている権利(特権?)を得た。

とでも思っているか?のように、私には見えるのです。

(再度、誤解がないように申しあげますが、オーナー社長ではなく、サラリーマン社長についてです)


これが私が思う、


「奇異なシステム」なのです・・・・







なぜ、そうなっちゃうのか?


私なりの分析ですが、その大きな理由の一つは株の「持ち合い制度」ではないかとおもいます。



大手の企業の株主のほとんどは大手同士で持ち寄っており、一般投資家(個人)など最初から眼中にない。といった傾向があるような気がします。


また、企業は投資家から預かったお金を運用する。という発送ではなく、お金がないなら、銀行から借りる→ようは間接金融→という発想が根底にある。。


ように思えるのです。
役員報酬が高すぎるからもっと下げて、株主に還元しろ!

という株主の存在をほとんど、私は日本では聞いたことがありません。。







そして、もう一つの理由が、

会社は誰のもの?





という問いに対して、依然として、従業員のモノという精神的な発現をする方が多いのにも起因しているような気が致します。




例えば、会社が儲かったからといって、その儲け全部、給料アップにしてしまったら、最終的にその会社はどうなるでしょうか?




株主に還元するという発想は、日本人の目からすると逆に奇異に映るかもしれませんが、




株主を儲けさせることによって、もっと投資家が集まり、そして、投資家が儲かることによって、もっと投資をしたい。という意欲になり、企業にはもっとお金が集まり、もっといい商品・サービスを供給できる。


という発想をこちらの人はします。






そして、これは究極の例ですが、もし、その投資家が雪だるま式に儲かった場合、最後はどうなるのか???





こちらでは、そんな究極的な資産家は






最後にどっさり自分の資産を社会に還元するケースが多いです。




例えば、この人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88


は4兆円寄付すると発表した。


最近ではこの人
http://www.tigerwoodsfoundation.org/

も、同じ、発想で動き始めました。




こちらでは、このスタイルは、税法的には節税メリットがあり、要は投資家と社会との、「お互い様」システムともいえるのです。。。






また、別の例ですが、


個人投資家が「四季報」などをみて、投資をしようにも、その中身がテキトーなケースが少なくなく、赤字の付け替えを子会社に廻したり→あの(飛ばし)

http://www.yamazaki-online.jp/voice/arc/000010.html

などが表面化すると、四季報に書かれているのが真実だ。と思って投資している人はいるのだろうか?とさえ思ってしまいます。。

持ち合い制度によって、

大株主がOkだから、OKです。 あなたたち、個人投資家は少数派ですから、黙っててください。 何なら、株主総会決議の採決を一応取りましょうか? 


となっているような気がするのです。


つまり

株式会社が本来の株式会社として、イマイチ機能していなく、

また、

株主も経営者側に「注文」をつけることができず、、、



要するに、会社四季報など分析しても何の意味もない?といえるのでは?とさえ思ってしまうのです。


持ち回りで上がってきた社長(本当の能力がある人もいるかもしれないが)は悠然と任期が切れるまで、悠々自適な存在で、退職金を頂いて去っていく。

それに対して、株主は何も言わない。→でなく、云えない。


このシステムが私にはちょっと奇異に移ってしまうのです。


私の予言ですが、多分、あと5、から10年以内に、日本でも直接金融制度が定着するような気がいたします。→つまり、お金は銀行から借りるのではなく、投資家から集める。という発想です。→こちらでは既にアタリマエ。


投資家は上記のように、取締役を選定し、株主側に立った、経営のガバナンスを行います。



つまり、上記のようなガバナンスを通している企業にのみ、逆にいうと投資が集まり、つまり、この世界でも集まる企業と集まらない企業という面で、二極化になると私は見ております。








小林より







◎前回のメルマガでご案内しました「鉄人シェフ」レストラン In Waikiki案件の募集、定員となりましたので、締め切らせて頂きました。 沢山のご応募ありがとうございました!
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